はまはらのフィギュアスケート感想記

フィギュアスケート観戦が趣味です。大好きな選手のこと、観戦の感想などを書いていきます。特に好きなスケーター☆宮原知子さん/町田樹さん/ネイサン・チェン選手/鈴木明子さん/エリザベータ・トゥクタミシェワ選手…他多数

ネイサン、無限の彼方へ

こんにちは。はまはらです。

大好きなスケーターを語りまくり第3弾はネイサン・チェン選手!……といきたいところなんですが、ネイサンに関してはついこの間ハマったばっかりの超新参者ゆえ、前からのネイサンファンの方からしたら、「何言ってんだ」って部分もあるかもしれません。
どうぞお手柔らかにお願いしますね。

10月初旬、毎年恒例となったジャパンオープンとカーニバルオンアイスの観戦のため、さいたまスーパーアリーナへ行きました。
ゲストも含め、毎回豪華な顔ぶれが揃うJOとCaOIはこの時期の楽しみです。
特にシーズンの序盤ということで、初めて見るプログラムも多く、ワクワクしていました。
そのJOで、とてつもない衝撃を受けることになります。
ロケットマン
https://youtu.be/kvAiE7BYFrw






「くそーネイサンめ、まんまと盗みおって」
「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。チームノースアメリカのために滑ってくださったんです」
「いえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました」
「……?」
「あなたの心です」
「ハイ!!!!!!!!!!!!」(大音量)

いつも以上にひどい感想!(笑)
もともとネイサンのことは好きだったんですが、JOとCaOIのコンボで見事にやられたと言うほかありません。
いやー、ロケットマンやばいです!
生で見たときの興奮! コレオシークエンスが特にすごい! あれほぼ最後の要素なんですよね。
体力オバケすぎない???
もう熱狂しますよね、あんなふうに踊られたら。
楽しすぎて笑っちゃうくらい。
本当に機会があればロケットマンは生で見るべきプログラムですよ。
観客のメンタルが全米になる。
で、あらためて気づいたんですがネイサンすごい良い選手ですよね。(今更すぎ)
踊り心というか、どんなときでも身体が歌ってるような感じ。
身体が歌ってるから、ボーカル入りの曲が絶対にBGMにならない。
そんでジャンプを跳んで着氷した瞬間でさえもリズミカル!
全てがプログラムの中に溶け込んでるから、エレメンツの存在に違和感を覚えることなく、むしろ全部の動きが必然のものに思えるんですよね。
あのリズム感は本当に素晴らしいと思います。
天性のものだったりするのかな? って疑問に思ったんですが、過去の滑りと比べてみるとやっぱり今の方が洗練されていて、キレてるしノリが違うんですよね。これは努力のたまものなのかも。
ちょっとした首の動かし方、上半身のコントロール、足さばきが見事に曲にマッチしていてすごく惹き込まれます。
単純に言えば、カッコイイとはこういうことさ、みたいな。(紅の豚)
たぶん物凄くレベルの高いことを、難しく見せないでやり遂げる技術が桁違いなんでしょうね。
全ての動きを流れの中でサラッとやれてるように見える。だからプログラムが止まらないんですよね。作品としてまとまる感じ。
ヒップホップのことはよくわかりませんが、あのコレオシークエンスには人の心をガチッと掴む魅力があります!
コレオシークエンスってプログラムを象徴するようなエレメンツだと思っていて、ここが薄味だとプログラムそのものが印象に残りにくくなると思うんです。
だから、この部分にめちゃめちゃ時間をかけて、濃密な振り付けを入れてることに感動したし、実際一気にロケットマンという作品を観客に印象づけられたんじゃないかな。
キレキレのダンスは見ていて本当に楽しいし、声が出る!!
決めポーズもカッコイイです!

同日のCaOIではSP『La Boheme』を披露。
https://youtu.be/yUGgatXyTIE
冒頭から切なさ漂いまくってます。
ちなみにスケアメのときは最初のポーズを決めてるところで、前髪がハラッと落ちるんですよね。
どんな演出? 最高では?
最初のジャンプのあと、恋人を思い出すようにホールドした手を伸ばすとこなんか、すごく哀愁があって良い。
過去を後悔しているのか、何度も手を広げて求めたり、両手を見つめて震わせたり……さり気ない仕草が恋の痛みを感じさせます。
激しくなっていくステップからは、隠していた激情が見えてくるような気がします。
音楽に合わせスピンの回転も上がっていくのに、最後はフッと力が抜けるように両腕をおろしてフィニッシュ。この余韻がたまんないです。神。
アンコールでは、ロケットマンのコレオでバックフリップも見せてくれましたね。
もう、ヒャーーーーッて感じ!(笑)やられました!
どこまでカッコイイんだネイサン! 好き!

完全にネイサンの虜になって帰ってきましたよ。(笑)
いつかのインタビューでは「試合が終わっても音楽が記憶に残る演技をしたい」みたいに言ってたって聞いて、私はまさにその通りになりました。
ずーっとロケットマンの音楽とネイサンの演技が頭の中にあって、もう離れない状態。
それくらい物凄いインパクトだった……。このプログラムは、確実に自分にとって特別なものになったと思います。

ダメ押しというか、その数日後に「体育会TV」でネイサン特集があって、ちびっ子スケーターにすごく優しくて、お茶目でイタズラ心のあるカッコイイネイサンにすっかり惚れてしまいました。
あれは素敵だった……。

ところで、ネイサンのプログラムはまだそこまで遡って見ることができていないんですが、やっぱりここ2シーズンのSPが特に好きだなあと思います。

『ネメシス』
https://youtu.be/mSNCNW4w_OA
ネイサンといえば、というような代名詞のプログラムだと思います。
スタートしてからの動きにガッと惹き付けられます。
なんでこんなにカッコイイんでしょうね。
音の強弱を身体で表現するのに、すごく長けている感じ。
力を入れるべきところ、抜くべきところのバランス感覚が普通じゃないですよ。
通常脱力したら雑に見えたりするものですが、ネイサンの場合はサマになるというか、それが違和感なく映るんですよね。
それでいて、ビシッと決めるべきところでポージングが取れているから演技に起伏が生まれる。
畳み掛けるようなステップもいいですよね! 特に後半部分。コントロールされ尽くした動きでありながら、全く機械的じゃなくて、血の流れを感じる! 素晴らしいです!
え? 衣装? よく聞こえないな……。

『キャラバン』
https://youtu.be/KbNb-JJ4_l0
(※演技は1:14:13あたりから)
世界一出だしを真似したくなるプログラム。(2019年12月現在)
ネイサンだからキマるやつだこれ。
最初のポーズカッコよすぎなんだよなあ。
本当に楽しそうに滑りますよね。ゴキゲンな感じ。
なんかこう、自分がスケート滑れたらこんなふうに踊ってみたいなって思わされます。
体の動きが自由自在で、完全に意識下に置かれてるみたいな。本当にすごいです!
カチッとした音ハメじゃなくて、音を操ってノッてように見えます。
ジャンプの入りも出も、全部音を捉えてるんですよね。もう驚異的。
スピンのあとに両手広げて指揮者みたいにやってるとこも大好き! ステップも最高!
決めポーズもカッコよすぎなんだよなあ!
え? 衣装? ああ……うん。

そんな感じで今シーズン、新しくネイサンファンになったので、ますますフィギュアスケートを見るのが楽しくなっています。
選手としてはもう世界トップレベルにいるネイサン。きっとフィギュア界にどんどん新しい風を送り込んで時代を作っていくと思うので、これから先どんな演技を見せてくれるのか、考えるだけでワクワクしています!
(衣装はもうこのままでいいので……あの、本当に大丈夫です)
文武両道を貫くのは想像を絶する大変さがあると思うけれど、体に気をつけて頑張ってほしいですね。
今後もネイサンが楽しそうに踊ってる姿を見られれば嬉しいです!